最後の氷河期に覆われる以前、ここは森だったのだろう。一万年以上も前のことだ。
その森はやがて氷河に埋まり、再び氷河が退いてゆく中で姿を現わしたのだ。
その幹に手を触れると、
はるか昔、洪積世の氷河の足音が聞こえてくるような気がした。
思いが過去の時間に延びてゆくのは、この土地に生きてきた人々の歴史だけでなく、
無機質な地球の営みさえも同じだった。
やはり、綿々とつながり、今、自分がこの土地に立っている、
そしてその今さえも、ゆっくりと動き続けている。
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