世界の強盗(ローマ人)はすべてを荒して陸地を去り、もう海を探している。
敵が金持ちのばあい、ローマ人は貪欲であり、
敵が貧しいばあい、ローマ人は野心的となる。
全人類で彼らだけが、自分の富と世界の貧窮を、同じ熱情で欲している。
略奪し、殺戮し、強盗することを彼らは支配という偽りの名で呼び、
人住まぬ荒野を作ると、そこを彼らは平和と名づける。

タキトゥス『アグリコラ伝』
(弓削達『ローマはなぜ滅んだか』)講談社現代新書)198頁
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コルネリウス・タキトゥス 名言数 13

55年 - 120年
帝政期ローマの政治家、歴史家。個人名はプブリウス(Publius)ともガイウス(Gaius)ともいわれるがどちらかは不明で、通常は個人名を除いて表記される。サルスティウス、リウィウスらとともに古代ローマを代表する歴史家の一人であり、いわゆるラテン文学白銀期の作家として知られる。その著作では、ローマ皇帝ティベリウス...-ウィキペディア

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