「第6章 再び、嘘の効用について」
恋人とは、ひどく迷惑をかけてくる女は困るにしても、
まったくかけないという女ではものたりない、と思う存在であることも知っている。
要するに、世の男とは、少しぐらいならば「迷惑」をかけて欲しいのだ。
塩野七生 『男たちへ』(文春文庫,1993)53p
塩野七生