不動明:月だ・・・・
飛鳥了:うつくしい
『明・・・・月だけは数百万年前とかわっていないよ・・・・』
地球は あの月より うつくしかったのに・・・・
この小宇宙は・・・・
『わたしの親たちがつくったんだよ・・・・
きみたち人間は神と呼んでいたね
そして彼らはこの辺境の小宇宙に生命をふきこんだ』
地球は生命がみちあふれ いろんな生物が育っていた
数億年ののち 生物の進化のようすを見にもどった神は 異様な生物を発見した・・・・
『それがデーモンだった』
神は おそれ いみきらった
デーモンの みにくさを
その異常な進化を
そのあくことのない闘争心を
神は この小宇宙を無にかえすことにきめた!
すべてを消すことによって 自分たちの失敗をつぐなおうとした!
わたしは いかり 反抗した
自分たちが生みだした生命だから かってに殺していいというのか
地球上の生命は生まれたくて生まれたんじゃない・・・・だが生きている!!
自分の意志で自分の心で必死に生きている!
わたしはデーモンとともに神と戦った
きみが人間をまもるために戦ったように
デーモンとデーモンの星 地球をまもるために・・・・
そして・・・・
勝った
つぎなる神の攻撃にそなえ われらは二百年前のねむりにはいった
サタンは神によって氷に とじこめられたのではなく
戦いのために みずから氷の中へとじこもったのだ
ねむりからさめたとき地球はかわっていた・・・・
うつくしいはずの地球は よごれきっていた・・・・
人間という新生物のために・・・・
わたしは ゆるせなかった
わたしが命をかけてまもった地球をよごした人間を!
わたしは人間をほろぼすことにした・・・・
だが それは神がデーモンを ほろぼそうとしたことと おなじ行為だった・・・・
力の強い者が
強いからといって弱者の生命(いのち)を 権利をうばってよいはずはないのにな・・・・
ゆるしてくれ 明・・・・
わたしはおろかだった
明・・・・
(絶命したようすの明)
ねむったんだね・・・・明
永劫のやすらぎのねむりに・・・・
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