タルクィニウス・スペルブスに対して

もしあなたが、わたしが考えていたような男だったら、
わたしはあなたを夫と思い、男としても尊敬するでしょう。
でも、もしそうでなかったら、わたしの運命は悪くなるばかり。
なぜ、踏みきらないのです。
なにもコリントやタルクィーニアのような、他国で行動せよと言っているのではない。
何を恐れているのです。
決心がつかないというなら、コリントでもタルクィーニアでも行ってしまったらいい。
そしてあなたも、昔の出にもどったらよいのです。

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず [上]』(新潮文庫,2002)103p
トゥーリア

トゥーリア 1

王セルヴィウスの、勝ち気で気が強い方の娘。 暗殺された先王タルクィニウス・プリスコの、穏健な方の息子と結婚するが、 後に、野心家の方の息子(タルクィニウス・スペルブス)と再婚。


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