0 コメント数 シェア 大きな真新しいキャンバスの前に立つと、たとえ画家でなくてもつい筆をとって思いきり何かを描きたくなるように、簡素な荒野の大地に立ち荒地の空気に触れるとき、だれでもそれまでの自分自身を白紙に戻して「もう一度新しくやり直してみたい」衝動に駆られる。荒野はまさに人の創造意欲をかき立てる巨大な白いキャンバスである。 AERA Mook 37『「旧約聖書」がわかる。』(朝日新聞社,1998)P5 2 タグ