0 コメント数 シェア 自由な精神一九三八年一二月一五日 一人の馬鹿は、一人の馬鹿である。二人の馬鹿は、二人の馬鹿である。一万人の馬鹿は、〝歴史的な力〟である。 塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)163p 2 タグ
0 コメント数 シェア 自由な精神一九四一年一月一〇日 イギリス人はこの戦争に勝つだろう。なぜなら、彼らは、戦争以外のことならばすべてできるからだ。ドイツ人は、この戦争に負けるだろう。なぜなら、彼らは、戦争だけしかできないからである。 塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)164p 4 タグ
0 コメント数 シェア 自由な精神一九四四年一月八日 アメリカ製の缶詰の肉は、喜んでいただく。しかし、それについてくる彼らのイデオロギーは、皿に残すことにした。 塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)167p 3 タグ
0 コメント数 シェア 同(1944)年一〇月九日 思想や主義が、わたしを恐怖におとし入れるのではない。恐怖におとし入れるのは、これらの思想や主義を代表する、「顔」なのである。 塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)170p 4 タグ
0 コメント数 シェア 自由な精神ロンガネージの部屋へ行ったら、机の上に、今読み終えたばかりらしい、モラヴィア(ja.wikipedia.org)の短編小説の原稿がのっていた。モンタネッリ(ja.wikipedia.org)はそれを、モラヴィアが脱稿した時にすでに読んでいる。それを知っているロンガネージは、こう言った。 最後の節の第一行目を、冒頭に持ってきたらいいモラヴィアは、英国製の服地なんだ。表よりも裏がいい 塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)162p 5 タグ