ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学 42

生 1934年7月11日
イタリアのファッションデザイナーである。自身が創立したファッションブランド・アルマーニ(GIORGIO ARMANI S.p.A.)を展開している。...-ウィキペディア

自伝を書くということはつまり、
日々の仕事と向きあうたびに感じている絶望感をすべてさらけだすことにほかならない

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)15p

現代性にあふれる僕のモードを考案し、感動とともにつくりあげていくためには、
無からスタートしなければならない。はっきりとした枠によって境界を定めたりはせず、
自由に引かれた線をイメージしていくんだ

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)21p

僕の生き方なんだ。冷たさを感じさせない、無垢でシンプルな、
創造の礎となるものを身のまわりに置いておきたい。

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)21p
医学部を中退している。

もし医師になっていたら、
全身全霊をかけて患者の治療にあたり、人の命を救っただろうね……

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)22p

僕は、運命というものを信じるね

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)54p
リナシェンテデパートのこと。

僕は、ふと気づいたら百貨店にいたんだ

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)55p
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リナシェンテに勤めはじめた当初、職場の人たちはみんな、いい人ばかりだと信じていた。
笑いかけてくれるのは、素直に笑いたいからだとね。
でも、じつはそうじゃないってことが、だんだんとわかるようになっていった。場合によっては、その場を取り繕うために笑っているだけで、
笑いかけている相手に対してはなんの感情も抱いていないこともあるってね。
それどころか、悪意が隠されている場合だってある。

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)000p

僕は、“普通”の服を分相応に着ていただけさ。
さりげなく気品を匂わせるように意識はしていたけど

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)74p

自分の服を着ることによって、
女性が男性のセクハラの対象となるのを、多少なりとも防げることを期待する

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)98p
アメリカで初のファッションショーを実現させたアルマーニが、イタリアの有名週刊誌に語った言葉

僭越ながら、アメリカ男性に装い方というものをアドバイスするために来た

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)117p
(へリング)の言葉

鮮やかさは人を惹きつけ、色はアイデンティティを明確にする

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)124p
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ピエール・ベルジュ(サンローランのビジネスパートナー)
「ジョルジオ・アルマーニだって? 白トリュフ、パスタ、オペラのほかに、どんな偉業がイタリア人にあるというのか。
アルマーニが全世界に影響を与えたというならば、その服やアイデアをひとつでも挙げてみせてくれ」

ジェイ・コックス(タイム誌記者)
「ではお教えしよう。
ソフトジャケット、構造物で邪魔されない心地よいエレガンス、手作業でなければなしえないカッティング、生地の素材と柄と色とのコンビネーション。そのみごとな例が、17世紀の日本の着物を彷彿とさせるアイテムだ。意外なアイテム同士の組みあわせ。たとえばスーツのボトムにレザーパンツを持ってくる、ロングジャケットにショートパンツを組み合わせる、ジャケットの上にベストを重ねるなどなど。モジュールや慣例を根底から覆し、まったく新しいスタイルに変換してみせる技。生地の特性を最大限に生かす感性。ユーモアあふれるディティールや奇想天外なシンメトリー感、驚くような素材使いで、伝統的な形を新しいものに仕立てあげるアイデア。着こなしにもたらされた自由。それに、なんといっても、アルマーニの服は着心地がいい」
「…これはほんの一例にすぎない」

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)133p
ジェイ・コックス(タイム誌記者)の言葉

時代を左右するほどの作品の前では批判など無力だからね。

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)134p

アルマーニはつねにアルマーニなのだ。

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)141p

僕の仕事はすべてを呑みこんでしまう暴君のような存在なんだ。
僕の手から何もかも奪っていく。愛情ですら制限されてしまう。
自分が愛情に多くのエネルギーを注げないとわかっている以上、
相手から多くを受けとるのは躊躇してしまう。
それで、孤独という代償を支払うことになるんだ。

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)145p

僕のなかには二人の自分が存在している。
クリエイターとしての僕と、営業的見地から自分のコレクションを判断するもう一人の僕。
結局、いつも自分で自分を裏切るはめになる。

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)167p
ガブリエッラ・フォルテの言葉

ひとつでもミスを犯そうものなら、ジョルジオに殺される

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)177p
契約書がかたちになるまで、どれだけ苦労したかを口にしようものなら、アルマーニはこう言っただろう

君たちは、そのためにこの会社にいるんじゃないのか?

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)177p

市場の原理になんとか対応しているだけなんだ。
もはや戦略が入りこめる余地なんてほとんどなくなり、
市場はひらいたと思ったらすぐに閉じてしまう。
椅子に座って優雅に待つことなど、誰にも許されないんだ。

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)185p

現時点で仕事より大切なものはない。
もはや、成功していない自分なんて受け入れられないね。
毎日、いまより1センチでも高いところに到達しようと挑みつづけ、
ほぼすべてのエネルギーを仕事に注いでいるんだ

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)186p
記号論のマーシャル・ブロンスキー教授が、ニューヨーク・タイムズ・マガジン誌で評した

アルマーニは特異なケースだ
知識人ではないのに、思想を操ることに長けている

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)190p

(自分は)制度を拒む革命家だよ。膨張やこじつけ、偽りの熱狂はもうたくさんだ

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)193p

僕のメッセージは、あくまでもジャケット、スカート、パンツに込められているんだ

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)195p
アルマーニからの懸命な助言

あまり喋らないこと。なるべく露出を避けること

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)196p

社交的な成功に惑わされてはいけない。
そこで成功するのは簡単さ。自分を露出するだけでいい。

著:レナータ・モルホ 訳:目時能理子・関口英子 『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』(日本経済新聞出版社,2007)196p