鹿賀丈史 5

1950年10月12日生まれの俳優

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『やれ!』って言われてポーンと舞台の真ん中に立たされて、それを続けていくと、いつしか舞台の上に自然に立っていられるようになっていたんですね。

最初はセリフや歌を一生懸命やろうとするのですが、
何年かすると『あ、存在することなんだ』と気がつき、だんだん過剰な演技をしなくなり…

いろんなことを考えながらやっていくうちに、芝居をすることが、すごくおもしろくなったんです。

そこで初めて“俺はずっと芝居をやっていくのかもしれない”と思いました。
それが今日まで続いている。
もしそうじゃなかったら、僕はどこかで死んでたでしょう。

web R25 ロングインタビュー(r25.yahoo.co.jp)より
僕は結構“死にたがる子”でしてね。
僕は結構“死にたがる子”でしてね。

いまだって若い子が自殺して、周囲は原因を追及するけど、
ぼんやりと“死にたいな~”と思っている子はいっぱいいて。
ポンッときっかけを与えられたら、はずみで死んじゃうケースもいっぱいいるんですよ。
僕もたぶんそのひとりだったと思うんです。

(自殺願望について)中学から高校2年生ぐらいまでがひどくて、東京にひとりで出てきてから劇団で芝居を始めて

“おもしろいかもしれない、続けていくかもしれないと思った”
それは、実は“芝居を”というだけじゃなくて、
“生きることを”だったんじゃないかなあって思うんです。

web R25 ロングインタビュー(r25.yahoo.co.jp)より
で、続けていこうと考えた途端、「劇団を辞めたくなったんですね」

俳優は歳をとると、味が出てきてよくなるとか言われますけど、僕は全然そうは思いませんね。むしろできなくなることのほうが多い。それで、
過去の経験という引き出しの中からできることを引っ張り出してきて並べるわけですよ。
これまでやってきたいろんなことに則ってやるんじゃなくて、僕は新鮮にやりたいんです。