素晴しい風景写真とは、永続的な感動か、
視覚的な新鮮さで風景が映像化されているもの。
あなたは観光客なのか、写真家なのか、ということですね。
プロかアマチュアかは関係ありません。
「形と色」、「光と影」の美しさを捉えることを「映像美」という。
客観的、定番的写真には「普遍的価値」がある。
主観性、イメージ的写真には「創造的価値」がある。
すべての条件を揃える努力そのものが「撮影」なのです。
写真上達の秘訣は、たとえば「素晴しい紅葉とは何か」
という全体像の把握を優先することにある。
撮影地の特色をスケール感で表現するのが最善。
部分を切り取る技巧は次善。
風景写真は、写真家の技巧よりも、被写体の価値が優先されます。
マイナーな素材を感動に変えるのが写真家だが、
その不可能を見抜くのも写真家だ。
写真はセンスよりも感受性が必要だ。
感動する心が、被写体を探す力になり、撮る量になります。
持って生まれたセンスではなく、感じるという
”体験”によって、写真家は磨きあげられるのです。
風景写真では、曇天・雨天の白い空を構図に入れない。
例外は「稜線隠しの術」。
稜線隠し:山の稜線を霧で隠して撮影する技巧。