井村雅代 18

生 1950年8月16日
日本、中国、イギリスのシンクロナイズドスイミングの指導者、元選手。大阪府出身。...-ウィキペディア

  • 18件を表示

一緒に練習できる仲間がいることはありがたいことなんや。

チーム全体のレベルは、トップを基準に合わせるよう挑戦させます。

叱ることと、次に叱られないためにはどうしたらいいかを教えることが、
いつでもちゃんとワンセットになっていなければなりません。

褒めてあげてもいい。でも、頑張っていればいるほど、
心を鬼にしてもっときつい課題、きついハードルを設定するのです。

どのタイミングをとらえて叱るかによって、効果は大きく違ってきます。
いちばんいいのは、何よりも「現行犯逮捕」です。

ずっと自分に言い聞かせていることがあります。
「わかりやすいコーチであること」
「お天気屋のコーチには絶対ならない」
「決してしつこくない」
この三つです。

広告

いずれにしても、泣いたからといって、私はいっさい手加減しません。
彼女たちにとっては、泣けば泣くほど練習がきつくなるだけです。

自分にとっての聖域はちゃんと残しておくべきです。
そうした線引きをきちんとして、自分を守り、
自分が自分らしくいることはとても重要です。

適性がないとわかっていながら、「可哀相だから」と
本当のことを告げずにやらせ続けるのは、いわば詐欺行為です。
本人に勘違いさせているのですから、詐欺以外の何者でもありません

自分たちが目指すべきものが明確になったら、
いま何をしなければならないのかがわかります。

それをどうやってクリアするかを考え、選手たちに練習させます。
大事なことは期限を決めることです。

広告

コーチが体を張って賢明に教えていたら、
誰も文句など言えなくなります。

超一流には、「まあいいか」は絶対にありません。

子供の人間形成に大きな意味を持つ「達成感」を味わわせる為にも、
強制的にやらせる断固とした態度が絶対に必要なのです。

常に今ある自分の一歩先でも、
より高いレベルを求めて欲しいから、真剣に叱るのです。

だめなものはだめ、とはっきり言う。その点では絶対譲らない。
できるまでやらす。それは「きつい」のとは違う。

私が、オリンピックに出られるシンクロの選手に
つくり変えていくんです。それが職人だというんです。

無駄、不必要な怒り方はせず、ポイントを押さえてガツンと怒る。