0 コメント数 シェア 人間が己れの手と足で立とうと決意したとき、今まで己れの存在を形づくってきたものが、いかに弱い基盤の上に立っていたかを知る。彼はおのれの足を作りながら歩かねばならないのだ。それは、まさに血みどろの闘いである。しかし、そのとき初めて彼は己れの足を、手を、己れ自身をもつことができるのだ。 人生とは「おのれの足を作りながら歩く」こと。苦しくて当たり前。「血みどろ」になって当たり前。それを避けていたら「人間」にはなれない。 4 タグ