風と共に去りぬ 41

マーガレット・ミッチェルの長編時代小説。題名は南北戦争という「風」と共に、当時絶頂にあったアメリカ南部白人たちの貴族文化社会が消え「去った」事を意味する。...-ウィキペディア

明日という別の日があるわ。

今考えると気が狂いそうだわ。明日に望みを託しましょう。

どんなに不器量な女でも、心から保護され、心から愛され、
 どして愛を千倍にしてかえそうとするときは、まばゆいほど美しく変わるものだ

世界の悲惨の大部分は、すべて戦争が原因です。

しかし戦争がすんでしまうと、
なんのために戦争をしたのか、だれにもわからなくなるのがつねなのです

しかし、ぼくにとって淑女なるものが魅力的であったことは、
めったにない。

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あなたは、まれに見る気力、非常に賞賛に値する気力をもっている。

えらい!
やっと他人に自分のことを考えてもらわないで自分で考えるようになりましたね。
それが知恵のはじまりというもんです

殿方は出すぎた娘はきらいですからね

男のかたが話をしているときには、
たとえあなたのほうが、その人たちよりたくさん知っていても、
横から口を出したりしてはいけません。

ああ、人生って、どうしてこうでたらめなんだろう!
よりによってチャールズなんかと結婚して、
十六の若さで人生に終りをつげるなんて、
なんて愚かなことをしてしまったのだろう。

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土地こそは、この世の中でいつまでも存在するただ一つのものだぞ

今日のこの美しさは、生涯あたしの記憶に残るだろう

ぼくは、ひそかにこう思った。
ただ美しいばかりでなく、勇気もあるお嬢さんに、とうとうおれはめぐり会ったぞ、とね。
ところが、いまとなってみると、あなたは、ただ美しいだけだ

きみはむかしからぼくの心を奪ってしまった。
きみは、それがむかしから得意だった

それは、きみの本心ではない。
そんなことをいうと、きみは、あとで自分自身を憎むようになる!
そして、そのことばをぼくがきいたということで、ぼくをも憎むようになる!

このごろの若い人たちときたら、
どうしたというんでしょうね。
まるで責任感というものがないんですわ。

日没も、春も、若葉も、スカーレットにとっては、すこしもめずらしくはなかった。
これらの美しさを、彼女は、呼吸する空気、飲む水とおなじように、
なにげなく受けとっていた。

だが、どうしてぼくがきみを愛さずにいられただろう
生活にたいしてぼくが持っていないあらゆる情熱をもっているきみを!

ぼくには不可能なほど、はげしく愛し、はげしく憎むことのできるきみを!
きみは、まるで火のように、風のように、自然現象のように、
本性そのままだ。

うんざりだわ。
まるで小鳥ほども食べられないかのようにふるまったり、
走り出したいときにもお上品に歩かなきゃならなかったり・・

男の人がくだらないことを自慢そうに話すのを、
なんにも知らないふりをしてきいてたりするのは、
もうほんとにうんざりだわ。

とかく殿方ってものは、小鳥ほどしか食べなくて、
ちっとも賢くねえ娘さんが好きなんでごぜえますだ。

とにかく幸福や愛は買えないでしょう

これを忘れるな!
そのために働く価値のあるただ一つのもの、そのために戦う価値のあるただ一つのもの
そのために死するにあたいするただ一つのもの、それが土地なんだ!