レイモン・ラディゲ 4

フランスの作家

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恋ほどの人の心を奪うものはない。恋するからこそ怠情になるので、そのために彼が怠け者であると言えない

「肉体の悪魔」より

もし愚かな青春があるとすれば、怠惰だったことのない青春だろう。

変化する精神には、怠惰など存在しない。はたから見れば空っぽに見えるこの長い日々ほど、僕が多くを学んだことはかつてなかった。

心のなかに理性には見えない筋道があるとき、心は理性より筋道の通った行動をする。そのことを認めなければならない。たぶん僕たちはみんなナルシスなのだ。