荒川アンダーザブリッジ

  • 2件を表示
荒川アンダーザブリッジ2巻X話にて

人の心を海とするならば、きっとその水は淀んでいる
水面のさざ波に名前を付けるなら
それは、「喜び」や「怒り」になるのか、いや…
この海はそんな言葉では浅すぎる、この海の水底に何があるのか知りたいのなら
淀みの中で目を開けて、下へと冷たくて重い水をけり続けるしかない、
自分という人間を知りたいなら…たとえ底が無かろうと

単行本第1巻 第X話にて

創造主というものがいたとして 
きっと彼はこの星を大きく作りすぎたのだ
おかげで小さく怖がりの人間は困っている
「こんなに世界が大きくては」
「人との距離の取り方がわからない」
60億もの人間がいるのに、皆それぞれとても1人で
みんな必死で探している 距離のいらないもう一人を