腋臭の人間に君は腹を立てるのか。
息がくさい人間に君は腹を立てるのか。
その人間がどうしたらいいというのか。
彼はそういう口を持っているのだ。
また、そういう腋を持っているのだ。
やむをえないことではないか。
「しかし人間には理性がある。
自分のどういう点が人の気に障るか、少し考えればわかるはずだ」
それはそうだ。
ところで君も理性を持っているね。
だから君の理性的な態度で、相手の理性を喚起したらいいだろう。
よくわけをわからせてやり、忠告してやりなさい。
もし相手が耳を傾けるなら、君はその人を癒してやれるだろう。
怒りや軽蔑は不要だ。

自省録より
マルクス・アウレリウス・アントニヌス

マルクス・アウレリウス・アントニヌス 59

121年4月26日 - 180年3月17日
第16代ローマ皇帝(在位:161年 - 180年)。ネルウァ=アントニヌス朝では第五代皇帝。第15代皇帝アントニヌス・ピウスの后妃ファウスティナ・マイヨル(大ファウスティナ)の甥で先帝の外戚にあたり、また大ファウスティナはハドリアヌスとトラヤヌスの傍系血族でもある...-ウィキペディア


寄せられたコメント(1)


    まことにまことにありがたいおことばです。 まさにローコンテクストでありんす。 - ヱクトン

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