多くの美しく幸運に恵まれた女たちが
若いうちはその肉を悪魔に与え
その若さも美しさも幸運もしぼんでしまった晩年になって
残った骨を神に捧げる
若く幸運に恵まれた女は、わかりきった善よりも未知なる悪の魅力に惹かれるものだ。
そうして経験を積んで年を取った後に、善なるものの中に居場所を見つける。
そうして経験を積んで年を取った後に、善なるものの中に居場所を見つける。
塩野七生