戦争は獣のためにこそあれ、人間のためにはない、実に凶悪なものです。戦争は詩人たちの空想によれば、地獄の醜女たちから届けられた狂乱錯乱で、それの通るあらゆるところで平常の生活を破壊してしまうペスト……、キリストとは何の関係もない不敬行為なのです。しかるに法王さまがたは一切を無視して戦争をその主な仕事にしていらっしゃる。……戦争のためとあらば、若々しい情熱を注ぎこみ、金銭を投げ出し、疲労をものともせず、何ものの前にも後ずさりせずに、法律、宗教、平和、人類全体をメチャクチャにしておしまいになります。

『一日一言』(桑原武夫編 岩波新書)115頁
デジデリウス・エラスムス

デジデリウス・エラスムス 17

1466年10月27日 - 1536年7月12日
ネーデルラント出身の人文主義者、カトリック司祭、神学者、哲学者。ラテン語名には出身地をつける当時の慣習から「ロッテルダムのエラスムス」とも呼ばれる。なお、名前の「エラスムス」は洗礼名でカトリック教会の聖人フォルミアのエラスムス(Erasmus of Formiae...-ウィキペディア


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