あてのない散歩から人肉嗜食に至るまで、人間がありとあらゆる行為の階梯を駆け抜けることができるのは、その無意味さに気づかないせいにすぎない。地上でなされることすべては、空虚の中でのまやかしの充実感、「無」の神秘から流れ出るのである……。
世界の「創造」と「破壊」以外、あらゆる企てはどれも等しく無価値である。

崩壊概論 行為の解釈より
エミール・シオラン

エミール・シオラン 11

1911年4月8日 - 1995年6月20日
ルーマニアの作家・思想家。若年期のエクスタシー経験と、メランコリー、鬱、不眠など、生涯にわたる精神的苦悩をもとに特異なニヒリズム的思索を展開した。…-ウィキペディア


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