コロナが教えてくれたこと
あの日が最後だと知っていれば、授業中の先生の雑談さえも、愛おしく思えただろう。
あの日が最後だと知っていれば、一人で本ばかり読まずに、最後の昼休みくらい、友達と運動場を走り回っていただろう。
あの日が最後だと知っていれば、共に抱き合い、手を繋ぎ、笑い合っただろう。
あの日が最後だと知っていれば、もう入れぬ教室が、輝くものに見えただろう。
残り30日から始めたカウントダウン。
あと30日学校に行ける。
誰もが当たり前にそう思っていた。
でもそれは間違っていた。
カウントダウンは、必ずしも0に辿り着くとは限らない。
学校に行けること。
当たり前がどんなに素晴らしいことか、
コロナはそれを、教えにきてくれた。
そして、最後はいつ来るか分からないということも。
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寄せられたコメント
当たり前にある筈のものを失ったら誰だって悲しむ
でももしあの日が最後だと知っていても、僕は友達を作れなかっただろうし、今はもう作りたくもない - 銘無き石碑