Richard loves Richard; that is, I am I.
Is there a murderer here? No. Yes, I am:
Then fly. What, from myself? Great reason why:
Lest I revenge. What, myself upon myself?
Alack. I love myself. Wherefore? for any good
That I myself have done unto myself?
O, no! alas, I rather hate myself
リチャードはリチャードが好きだ、そう、俺は俺だ。
人殺しがここにいるのか?いや、人殺しは俺だ。
では逃げようか。なんと、おのれ自身からか?。一体どんな理由で?
復讐が怖ろしいからか。なんてことだ、自分で自分に復讐するのか?
ああ、俺は自分が好きだ。なぜだ?なにか善行を尽くしてきたからか。
いいや、違う!むしろ俺は自分が憎い。
悪事に悪事を重ねて王位に就いたリチャード・グロスター(リチャード三世)。しかし得意の絶頂は長くは続かない。臣下の相次ぐ反乱に遭い、最後の決戦の前夜、自分が殺してきた者たちの亡霊に苦しめられます。彼の台詞からは、良心の呵責ゆえの自己嫌悪と、歪んだナルシズムが激しく交差していることがわかります。
沙翁 (90) |