軍人は小児に近いものである。英雄らしい身ぶりを喜んだり、
いわゆる光栄を好んだりするのは今さらここに言う必要は無い。
機械的訓練を貴んだり、
動物的勇気を重んじたりするのも小学校にのみ見うる現象である。
殺戮をなんとも思わぬなどはいっそう小児と選ぶところはない。
ことに小児と似ているのは喇叭や軍歌に鼓舞されれば、
なんのために戦うかも問わず、欣然と敵に当たることである。

『侏儒の言葉』岩波文庫15頁
(引用は1984年12月20日発行版に拠る)
名言表示回数:1824回  人気:圏外(過去最高:圏外)
戦争 (1604)

芥川龍之介 名言数 42

1892年3月1日 - 1927年7月24日
日本の小説家。本名同じ、号は澄江堂主人(ちょうこうどうしゅじん)、俳号は我鬼。 その作品の多くは短編である。また、「芋粥」「藪の中」「地獄変」など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多い。「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いている。...-ウィキペディア

現在のアクセスランキングは351位。(過去最高は1位)

語録を投稿 語録を画像から投稿


  ※みだりに秩序を乱すコメントを禁じます。