あのねぇ、お前という人間ねぇ、
平生な時はスカタンして俺ぁ好っきゃけど
こういう何かせんならん時ぁイライラするわ!
投稿者が見る限り、このような何処か温かみのある雑言は落語界で珍しい。
普段から「萬事気嫌良く」「まぁるくまるく」を心がける師だが、子ども時代は何かにつけ逆上したりする「むかつき」であり、父親に
「お前はええ子やねんけど、腹立てんのだけはやめなさい」と、
遺言で言われるほどだったよう。
(もっとも私生活ではその極端に鬱病を発症するなど、あまりそのスローガンを生涯で達成した感覚はなさそうだが)
そしてそのスローガンは上記の台詞に現れる。そのため大変(どの演目もそうだが)ほのぼのとした雰囲気を生み出すのに長けていた人と言える。
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