赦すということは、憶えているということを前提とします。そしてそれは、私たちが昨日の天気を忘れるというような自然な形ではなく、「私は憶えているが忘れる」という大いに「にもかかわらず」(in-spite-of) という形での忘却を創りだすのです。このようなたぐいの忘却なしに、人間関係が健全な形で持続することはないのです。

出典:説教集【永遠の今】 「忘れることと忘れられること」
パウル・ティリッヒ

パウル・ティリッヒ 6

1886年8月20日 - 1965年10月22日
20世紀のキリスト教神学に大きな影響を与えたドイツのプロテスタント神学者。姓はティリヒとも。名を英語読みでポールと表記される。 組織神学、宗教社会主義の思想で知られる。カール・バルトと並ぶ神学者であり、その影響は広く哲学や思想、美術史に及ぶ。...-ウィキペディア


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