日本のマスコミは、
教育制度に比べれば独立性が高く、
一見したところ『システム』内で仇役の立場を演じているように見える。
ところが、日本の新聞かほぼ一貫して見せる『反体制』の姿勢は、
いたって表面的なものである。
日本の新聞は、決して『システム』を『真正面から本格的』に論じることはない。
時折、『システム』の一部構成員に対して激しい怒りを示すことはあっても、
それが三週間以上続くことはめったにない。
また、その怒りも、かえって他の競合構成員の利益になることが多い。
この点において現代日本のジャーナリストは、
初期の新聞に比べて勇気がないといえる。
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