1980年代前半には、校内暴力に関連して、
一般の人々も今の教育制度の欠陥を嫌というほど思い知らされることになった。
1983年の数カ月間、新聞には生徒に襲われた教師の記事があふれた。
卒業式の後、復警だといって教え子に待ち伏せされ、襲われた教師もいる。
日本の学校は極端に世論を気にし、校内の不祥事はたいてい外にはもらさないため、
警察や新聞社の耳に届いた事件は、氷山の一角にすぎないだろう。
さて、1985年になって、もっと深刻な問題が表面化した。
集団で弱い者をいじめたり、からかったりする大がかりな『いじめ』現象が、
日本中のあちこちの学校で起こっている。
警察庁と法務省も、この問題について報告書を出し、続いて文部省も、
同省はじまって以来の暴力事件の調査を四万校の小・中学校で実施することになった。
日教組の全国大会で判ったことだが、
教師の約半分が学校の秩序維持には体罰も必要だと考えている。
弁護士グルーブが調べた985校の大半で、
生徒がほとんど毎日のように教師に殴られたり蹴られたりしているという。
こうした処罰の方法は、 『いじめ』と密接に関係があると見られる。
日本 (2123) 学校 (95) 教育 (270) |
寄せられたコメント
最も、ゲス指導 - さくら