ヒトの身体構造は、水の中では他の陸生哺乳類より圧倒的に優れているのである。
まず、鼻の形が違う。
他の類人猿は例外なく鼻孔が上を向き、呼吸するのに適しているのに対し、
ヒトは鼻梁を細く鼻孔も細くして、さらに下に向けている。
よく見ると鼻翼もついていて、そこには筋肉もある。
これは元来、水に対して開閉できるようになっていたからである。
全体の形においても鼻孔においても細くて高い鼻は、
いまでも我々に美しいと思わせる。
これは、進化した形のほうが美しいと思わせる「共振」の感覚がなせる業である。
美しいと思える方向がヒトの快感を高める方向であり、
快感を共有する方向が進化の方向になるからだ。

「パンツを脱いだサル」p67~68
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栗本慎一郎 名言数 15

生 1941年11月23日
日本の経済人類学研究者、法社会学研究者、評論家、有明教育芸術短期大学学長。国会議員経験者(衆議院2期)。元経済企画庁政務次官。有限会社大学総合研究所理事長。NPO法人世界芸術文化振興協会理事、NPO法人神道国際学会会長、国際スポーツ振興協会理事。健康食品開発者。弁護士登録有資格者。...-ウィキペディア

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