ところで、日本の教育に対するこうした見方は、真新しいものではない。
日本最初の外国人教師の一人、アメリカ人宣教師ウィリアム・グリフィスは、
なんと1874年に日本の教師についてこう書いているのだ。
「彼らの第一の仕事は、
とにかく生徒の頭の中にしゃにむに知識を詰め込むことであった。
少年の精神力を豊かにし高め、知的なものの見方を広げ、
自分で考えられるよう教えたりしたのでは、日本教師の仕事に反するのだ」
この学校制度を通して、日本の管理者階級の出身家庭は均質化される。
表向きには出世の階段はすべての者に開かれているのだが、
貧しい家庭は、子供を授業料の高い私立校に行かせることもできないし、
一流国立教育機関へ入れるための準備ができる家庭環境を整えることは
まず無理である。
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