奇抜な衣装を身につければつけるほど、蜘蛛が糸を引くかのように幾何学な模様(それこそ「自己」そのもの)を描き出してしまう

われわれは衣服を身につけることによって何者かになると考えがりだが、
むしろ、衣服によって自分自身からうまく逃れ得たと思われる状態にこそ、
かえって巧妙な罠が仕掛けられている

AERA Mook 17『ファッション学のみかた。』(朝日新聞社,1996)P16
上島啓司

上島啓司 2

1947年生まれ。関西大学文学部教授。


寄せられたコメント(0)

コメントはまだありません...

コメント戴ける場合はこちらから