この墓所の納骨所に 堆く積上げられた
これらの髑髏(どくろ)を つくづくと眺めてゐると、
少くとも 會計檢査院の諸公でなければ、
請願審査院の御歴々の委員であつたか、
さうでなければ、みな全て擔ぎ屋だつた。
さふいふことは、誰についても 俺は言い得る、
何故ならば、司教であらうと、提燈持ちであらうとも、
俺には 一向 髑髏の區別が附きかねるから。

『ヴィヨン全詩集』(鈴木信太郎訳 岩波文庫版187頁)
フランソワ・ヴィヨン

フランソワ・ヴィヨン 11

?1431年 - 1463年
15世紀フランスの詩人である。中世最大の詩人とも、最初の近代詩人ともいわれる。...-ウィキペディア


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