問題は、繁栄と健康に恵まれて血気盛んな青春の日々を、
永久におくることを願うかどうか、ではなく、
老齢となれば必ずつき纏うさまざまな不幸のさなかにあって、
長寿をどう生き抜いてゆくか、である。
なぜなら、そういった老齢につきものの、惨憺たる情況に陥ってもなお、
不死でありたいと望む者はまずいないからである
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