感覚の世界にその生命と魅力を与えていたものがわれわれから逃れ去りはじめ、
現象界はもはや
内部からや外部からの印象によって支えられないようになってしまえば、
われわれは何か永続性のあるもの、何かわれわれを裏切らないもの
――つまり、実体、絶対的な恒久的な真理、
といったものに寄りかからずにはいられないような気持になる。
そうだ、われわれはどうしても神に向わずにはいられない。
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