第8章◆ゴルフ犯罪学
杉山通敬の想像
わが倶楽部=神戸ゴルフ倶楽部

壁に耳あり、障子に目あり。天に口あり、石にも口あり。
悪事は千里先まで伝わります。だから不正はするでないぞ。
清く正しく潔白であれよ、といくら訓戒を垂れても、
君のような人間はきっとまた、不正を犯すにちがいない。
露見した一事は過去の万事の一例にすぎず、未来の万事の予告なのだ。
そのような輩がひとりでも、わが倶楽部にいたら倶楽部全体の規律が保てない。
さっさと国へ帰れ。そして、二度とゴルフはするな。

鈴木康之/杉山通敬/藤岡三樹臣『痛快!ゴルフ学』(集英インターナショナル,2002)P88
西村貫一

西村貫一 1

1892年 - 1960年2月 ゴルフ文献収集家。世界的に知られたゴルフ書の蒐集家であり1930(昭和5)年には自ら『日本のゴルフ史』という創成期を綴った書物を出版した。


寄せられたコメント(1)


    もう充分に反省したのだから、二度と同じ過ちを犯さなければ、それでいい。 - 銘無き石碑

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