「東京での再会「異邦人対談」番外篇」

ぼくの場合は、
ほら、顔を上げて空の太陽を見なさいというものの見方とは逆なんです。
直接、光源を見ても、太陽の激しい光はまぶしくて見えない。
そういうときにはうなだれて、肩を落として足もとを見る道もある、と。
自分の足もとに落ちているくっきりした影の濃さと暗さこそが、
自分を背後から照らしている光の存在を気づかせてくれるじゃないか。
ああ、たしかに光は存在し、自分を背後から照らしてくれているんだな、と。

塩野七生 五木寛之『おとな二人の午後』(角川書店,2003)377p
名言表示回数:2542回  人気:圏外(過去最高:28位)
塩野七生 (255) イタリア (70) 長文 (9) おとな二人の午後 (42)

五木寛之 名言数 19

生 1932年9月30日
日本の小説家・随筆家。作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。...-ウィキペディア

現在のアクセスランキングは圏外。(過去最高は14位)

語録を投稿 語録を画像から投稿


  ※みだりに秩序を乱すコメントを禁じます。