哲学者たり、理学者たり、
詩人、剣客、音楽家、
将た天界の旅行者たり、
打てば響く毒舌の名人、
さてはまた私の心なき-恋愛の殉教者!-
エルキュウル・サヴィニャン・ド・シラノ・ド・ベルジュラック此処に眠る、
彼は全なりき、而して亦空なりき。
(『シラノ・ド・ベルジュラック』岩波文庫版295頁)
(辰野隆・鈴木信太郎訳)
辞世 (942) 『シラノ・ド・ベルジュラック』 (1) シラノ・ド・ベルジュラック (1) |