もし貴様が犬を馬鈴薯ばかり食うように馴らしておいて、そこであとで肉を一片やってみろ。やっぱり犬はその肉に喰いつくぞ、これは犬というものの性質にあるんだ。もし貴様が人間に権力というものをやってみろ。やっぱり犬と同じこった。人間はそいつに喰いつくぞ。それだってみんな自然にそうなんだ。人間と言うやつは、初めっから畜生なんだ。それに豚の脂を塗ったパンみたいに、少しばかり上品なところを塗りつけたものだ。

(『西部戦線異状なし』秦豊吉訳・新潮文庫版54頁)
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戦争 (1604) 西部戦線異状なし (3) 畜生 (1)

エーリヒ・マリア・レマルク 名言数 5

1898年6月22日 - 1970年9月25日ドイツの小説家。『西部戦線異状なし』を始めとして、二つの世界大戦と全体主義に翻弄される民衆を一貫して描いた。本名はエーリヒ・パウル・レマルク(Erich Paul Remark)で、家名の「Remark」をフランス語風の綴りにした「Remarque」に、「Paul」の部分を「Maria…-ウィキペディア

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