そうだ、誰かを助けたいという願いが綺麗だったから憧れた!
故に、自身からこぼれおちた気持ちなどない。これを偽善と言わずなんという!
この身は誰かの為にならなければならないと、強迫観念につき動かされてきた。
それが苦痛だと思う事も、破綻していると気付く間もなく、ただ走り続けた!
だが所詮は偽物だ。そんな偽善では何も救えない。
否、もとより、何を救うべきかも定まらない―――!
fate (30) |