こんな私にだれがしたとでもいいましょうか。
何者かがこうさせてしまったのです。
私もこんなにはなりたくなかった。
しかし私は歴史的条件の中に置かれた人間の判断、あるいは選択というものはそういうふうになっていくものだと思う。
私はそれに対して、お人好しだから自分の心の命ずるままにそこについている。
私はそれに対して、お人好しだから自分の心の命ずるままにそこについている。
三島由紀夫