今日、国家建築と私有建築の関係は、
じつに、なんとひどいものになったことか。
ローマの運命がベルリンを襲ったと仮定してみよう。
そうすれば、子供たちは将来いつの日にか、
われわれの時代のもっとも巨大な工事として、
二、三のユダヤ人が持つ百貨店や、
いくつかの会社が経営するホテルを挙げ、
われわれの時代の文化を特徴的に表すものとして、
驚嘆することだろう。
わずかではあるがなおそびえている巨大なものを見て、
驚嘆するのは、昔の営業のための立派な建物ではなく、
寺院や国家の建築物であった。
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