かれら自身、もちろんしばしば小さな嘘をつくのだが
しかし大きな嘘をつくのはなにしろあまりに
気恥ずかしく感じてしまうからである。
そのような大きな嘘はかれらの頭にはとてもはいり込めないし
したがって不名誉きわまる歪曲をするような
まったく途方もない厚かましさは
他人の場合でも可能だとは容易に信じえないだろう。
それどころか、このことについて説明を受けてさえも
なお長く疑いつづけ、動揺するだろうし
そして少なくとも、なにか一つくらいの理由は
やはり真実だと受け取るだろう。
したがって、実際きわめてずうずうしい嘘からは
つねになお何かあるものが残り、続いていくだろう。
したがって卑劣にも利用している事実なのである。
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