これは耳だ! 人間の大きさをした耳だ!

わたしはさらに目をこらして見た。
すると実に、耳の下になお動いているものがある。
あわれにも小さく、貧弱な、やせ細ったものだ。
実際その巨大な耳は、ひとつの小さな細い柄のうえにのっていたのだ。
そしてその柄が人間だったのである!
めがねを使ってよく見れば、さらに、小さな嫉妬ぶかそうな顔をみとめることができた。
フリードリヒ・ニーチェ

フリードリヒ・ニーチェ 335

1844年10月15日 - 1900年8月25日
ドイツの哲学者、古典文献学者。現代では実存主義の代表的な思想家の一人として知られる。古典文献学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・リッチュルに才能を見出され、哲学教授職を希望しつつも、バーゼル大学古典文献学教授となり、辞職した後は在野の哲学者として一生を過ごした...-ウィキペディア


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