啓蒙とは、人間が自分自身に責任ある未成年状態から抜け出ることである。未成年の状態とは、他人の指導を受けずに自己の悟性を使用する能力がないことである。
自己に責任があるとは、未成年状態の原因が悟性の欠乏にあるのではなく、他人の指導を受けずに悟性を使用する決断と勇気との欠乏にある場合のことである。
知ルコトヲ敢テセヨ!自己自身の悟性を使用する勇気をもて!
というのが、したがって、啓蒙の標語なのである。

『ベルリン月報』より『啓蒙とは何か』
イマヌエル・カント

イマヌエル・カント 37

1724年4月22日 - 1804年2月12日プロイセン王国(ドイツ)の哲学者であり、ケーニヒスベルク大学の哲学教授である。『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における、いわゆる「コペルニクス的転回」をもたらした。フィヒテ、シェリング、そしてヘーゲルへと続くドイツ古典主義哲学(ドイツ観念論哲学...-ウィキペディア


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