1.不況といい好況といい人間が作り出したものである。人間それをまくせないはずはない。
2.不況は贅肉を取るための注射である。今より健康になるための薬であるからいたずらにおびえてはならない。
3.不況は物の価値を知るための得難い経験である。
4.不況の時こそ会社発展の千載一遇の好機である。商売は考え方一つ、やりかた一つでどうにでもなるものだ。
5.かってない困難、かってない不況からはかってない革新が生まれる。
それは技術における革新、製品開発、販売、宣伝、営業における革新である。そしてかってない革新からはかってない飛躍がうまれる。
6.不況、難局こそ何が正しいかを考える好機である。不況の時こそ事を起こすべし。
7.不況の時は素直な心で、お互い不信感を持たず、対処すべき正しい道を求めることである。そのためには一人一人の良心を涵養しなければならない。
8.不況のときは何が正しいか考え、訴え、改革せよ。
9.不景気になると商品が吟味され、経営が吟味され、経営者が吟味されて、そして事が決せられる。従って非常にいい経営者のもとに人が育っている会社は好況のときは勿論、不況の時にはさらに伸びる。
10.不景気になっても志さえしっかりと持っておれば、それは人を育てさらに経営の体質を強化する絶好のチャンスである。
不況心得十訓 (1) |
寄せられたコメント
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気に留めてませんでした。
そうすると”まくせない”という言い回しになっている意図が理解出来ません。
なにかそういう言い方があるのか、宜しかったらご解説下さいませ。 - さらに別の
巻き返す・・・ような表現では?
なくせ無いだと意味不明では? - 通りすがりですが~
「まくす」という方言が秋田・山形・長野・和歌山にあるようです。
松下幸之助は和歌山出身のようですし。
意味は「転がす、転がし落とす」。
今の場合不況・好況が主語ですから、転がして「引っくり返す」といった感じでしょうか?
- やっぱり通りすがりですが