2 コメント数 シェア 第十七章から会話部分を抜粋 野蛮人:しかし、わたしはその不都合が好きなんですわれわれはそうじゃないね われわれは物事を愉快にやるのが好きなんだよ野蛮人:ところがわたしは愉快なのがきらいなんです、わたしは神を欲します、詩を、真の危険を、自由を、善良さを欲します。わたしは罪を欲するのですそれじゃ全く、君は不幸になる権利を要求しているわけだ野蛮人:それならそれで結構ですよ わたしは不幸になる権利を求めてるんですそれじゃ、いうまでもなく、年をとって醜くよぼよぼになる権利、梅毒や癌になる権利、食べ物が足りなくなる権利、しらみだらけになる権利、明日には何が起るかも知れぬ絶えざる不安に生きる権利、チブスにかかる権利、あらゆる種類の言いようもない苦悩にさいなまれる権利もだな野蛮人:(永い沈黙後)わたしはそれらのすべてを要求します ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P306 7 タグ 自堕落の快楽に耽る人間かな。 - 銘無き石碑 2022-12-25 07:48:59 UTC 馬鹿な人間って可哀相だね。 - 銘無き石碑 2022-12-25 07:55:36 UTC