0 コメント数 シェア 予は目撃せり。日本軍の中には赤十字の義務を完うして、敵より感謝状を送られたる国賊あり。しかれどもまた敵愾心のために清国(てきこく)の病婦を捉えて、犯し辱めたる愛国の車夫あり…。 「海城発電」より(岩波文庫版『外科室・海城発電』191頁)
0 コメント数 シェア 自分の職務上病傷兵を救護するには、敵だの、味方だの、日本だの、清国だのといふ、左様な名称も区別もないです。唯病傷兵のあるばかりで、その他には何にもないです。 「海城発電」より(『外科室・海城発電』岩波文庫版181頁)