逃げ出した先に楽園なんてありゃしねえのさ
辿り着いた先、そこにあるのはやっぱり戦場だけだ
帰れ、ここはオレの戦場だ。 行け、お前はお前の戦場に・・・
ベルセルク 単行本16巻 断罪編 ロストチルドレンの章 「青空の妖精」より抜粋
人智の及ばぬ、人間としての自分が決して打ち勝つことの出来ない存在に
たった一人抗う存在であるガッツ。常に激しい憎悪に身を焦がし、
”ソレ”と同質に近づくことを戦いの糧とする。
決して自分には敵わぬ存在に立ち向かうこと、自分が憎悪に染まりきってしまうことへの葛藤、
それらはある意味で自分自身との戦いでもある。
そんな戦いを続けてきたガッツが劣悪な家庭環境、現実に絶望した少女に語りかけた、
唯一の心からの言葉である。
戦うことを決してやめてはいけない、と奮い立つ名言である。