いけない、サム!それでも彼を殺してはならない。私は傷を負わなかったのだから。それにいずれにしろ、私はこのような凶悪な気分でいるままの彼を殺したくはない。彼はかつては偉大だった。おいそれと手が振り上げられない高貴な者だった。彼は堕ちた。その救済は私たちの手には及ばぬ。しかし、それでも私は彼がそれを見出すことを望んで、命を助けたいと思う

ホビット庄を荒らしたサルマンに対峙し、殺されかけたときに。
フロド・バギンズ(J・R・R・トールキン著『指輪物語』より)


寄せられたコメント(0)

コメントはまだありません...

コメント戴ける場合はこちらから