弱い者にたいしてかくも強い国家は、病気や市の原因が群がっている暗い工場のなかで、弱い者を保護するには無理だろう…。人間は人間を虐待し、生命の体液をすっかりしぼりとるだろう。しかし安穏無事な国家は言うのだ……。「自由を黙認しよう」。そうだ。もっとも強い者が、もっとも弱い者を圧迫し、おしつぶす自由、殺人組織の自由を、である。反対に、社会主義のすべての努力は、すべての人間の力を、もはや一部の人々にではなく、すべての人間に役立てることにある。みじめな人たちが、深みから訴えている。あの声を聞こうではないか。

『一日一言』(桑原武夫編 岩波新書176頁)
ジョルジュ・クレマンソー

ジョルジュ・クレマンソー 5

1841年9月28日 - 1929年11月24日
フランスの政治家、ジャーナリスト。…-ウィキペディア


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