記憶せよ、12月8日。
この日世界の歴史改まる。
アングロサクソンの主権、
この日東亜の陸と海とに否定さる。
否定するものは彼らのジャパン、
眇(びょう)たる東海の国にして
また神の国たる日本なり。
そを治(しろ)しめたまふ明津御神(あきつみかみ)なり。
世界の富を壟断(ろうだん)するもの、強豪米英一族の力、我らの国に於いて否定さる。
我らの否定は義による。
東亜を東亜にかへせといふのみ。
彼らの搾取に隣邦ことごとく痩せたり。
われらまさにその爪牙(そうが)を砕かんとす。
われら自ら力を養ひてひとたび起つ。
老若男女みな兵なり。
大敵非をさとるに至るまでわれらは戦ふ。
世界の歴史を両断する。
12月8日を記憶せよ。

高村光太郎

高村光太郎 2

大正昭和時代の詩人・彫刻家


寄せられたコメント(10)

これまでのコメント5件も全部見る

    >老若男女みな兵なり。 “The old Lie:Dulce et decorum estPro patria mori.” 古くさい嘘だ。「祖国のために死ぬのは、甘美で素晴らしい」というのは。 (ウィルフレッド・オーウェン) - 名言録

    ロバート・ジョーダン >他の馬鹿ども ウィルフレッド・オーウェン >古臭い嘘 この四海に囲まれ静かなる海に波風をたてた張本人、 アングロサクソンの言葉には何も心打つものがない。 - 銘無き石碑

    >われら自ら力を養ひてひとたび起つ。 大衆は身をもって戦っていると誰かが言った 大衆は果たして戦争を体験しているだろうか 戦争は”少数”のみによって戦われている 兵隊は機械のように動いているだけだ 兵士たちの体験はみな違っており しかも大切なことは一つも経験していない 彼らはありのままを見ることができないのだ (新版第二集『きけわだつみのこえ』岩波文庫113頁) - 名言録

    広告

    文学者でさえ騙される戦争の悲惨さ - 銘無き石碑

    そこまで言うなら自分が戦争に行くべき 哲学者も文学者もことごとく国の武力の虐殺や戦争の罪の無い市民も子供も救えなかった これは敗北だよ - ゆう

コメント戴ける場合はこちらから