私たちは現在の状態を認識するために、過去を構築する。それは必ずしも当時を正確に捉えたものではない。当時の姿とは異なるものであり、私たちはステレオタイプ的に対比効果をもって示せるように過去を創造しているのである。過去は現在と同じであっては困るのだ。過去は私たちが現在をシンプルで明快に理解して納得するための装置であり、ときとして創造の産物であるとさえいえる。

鮎川潤 著 『少年犯罪 ほんとうに多発化・凶悪化しているのか』 平凡社新書 より引用
参考リンク
『反社会学講座 第2回 キレやすいのは誰だ』
http://mazzan.at.infoseek.co.jp/lesson2.html
『日本の治安悪化神話はいかに作られたか : 治安悪化の実態と背景要因』
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006153656/
『子供の犯罪被害が増えているというマスコミの嘘と煽り』
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1892455
鮎川 潤


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